恋愛詞

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        ねえ?覚えてるかい?   あなたと私の始まりを      好きという気持ちは   私になくてつまらない   毎日から解放されると   期待した私は、誰でも   よかった相手にあなた   を選んだ。それが本当   の愛になるなんて予想   だってしていなくて。      好きと思った時には、   もう手遅れであなたは   私の隣にはいなかった        幸せになろう。     結婚しよう。      あの時あの空に誓った   約束はもう風に流され   て一瞬にして消えたね      携帯で繋がっていた愛      会えなくても同じ空の   下であなたと私は傍に   いたんだね。      メールも電話も手紙も      時間はわかってるね。      すぐに幸せは消えると   いう事を。そしてまた   最愛の人が最愛だった   人に変わる瞬間も。      愛しあっていたのは   過去でしかなくて。      惨めで苦しくて弱い   自分をまだ知らなか   ったはずなのに、   全てを教えてくれた   のはもう戻る事はでき   ない過去の思い出。      出会いと別れが同じ   タイミングできたら   思い出はリセットさ   れるね。記憶も全て      愛した人もあの時に   誓った約束も。      新しい色で濃く塗り   潰していっちやうよ      もう思い出したくても   思い出せないくらい   その色は濃くて消しても   消しても消えないんだ      不思議だよね。だから   新しい思い出しか作れ   ない。泣いても叫んで   も思いだせなくてただ   後悔するばかり。      ……なあ?お前は俺を   本当に愛していたのか?      首を振る事しかできな   くなった私は惨めで弱い  と。気づく事ができなかった         ねえ?今君は私と約束   を誓ったあの空を誰と   見上げているのかな…      ̄
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