0人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
黒い時計と宝物
迫りくる夜の闇
一人は恐くて
何度も助けを呼んだ
狂ったように叫び
自分自身を掻きむしる
生きるための切り取り線
一本じゃ足りなくて
生きる証を求めていた
残酷に僕を照らす月光
部屋の中はいつも僕一人
睨み付けたのはきっと
何もしようとしない自分自身
時計は流れ
また今日も時を刻む
さまようように
ただようように
闇の中は寂しかったよ
叫びすぎてもう声はでない
―――だけど
気付いてくれたんだね
何もできない僕に
暗闇の世界にも花は咲く
僕は見つけたんだよ?
僕だけが触れる僕だけの花
一人で過ごす夜は
いつも寂しかったよ
だけど僕の世界はかわった
時計は流れ
また今日も時を刻む
さまようように
ただようように
もう夜は恐くない
黒い世界でも寂しくないよ
君がすぐそばにいる
この手のなか
いろんな言葉で生きている
もう恐くないんだ
僕には君がいる
君には僕がついている
もう怯えることはない
君がいる
ただそれだけで
僕の何かが強くなる
ありがとう
君の眠りを妨げないように
今はおやすみ
おやすみ
時計は流れ
また今日も時を刻む
さまようように
ただようように
また明日がくるように
最初のコメントを投稿しよう!