ブレス

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「あれ?何だっけ?」   彰仁はそう言うと脱力したのか腕をだらんと垂らし背中を丸めた。   そして、   「忘れた…。」   と彰仁が呟いた。 俺は彰仁の言動に溜め息をついた。     「本当に疲れる奴。」   「右に同じですね。」   一気に1日の疲れが出た俺がそう呟くと後ろから誰かの声が返ってきた。       振り返るとそこには塚本 光一(つかもと こういち)がいた。       「うわぁっ!!光一!びっくりするじゃんっ!バカ~…。」   急に出て来た光一に大声で驚く彰仁。     正直、五月蠅い。     「彰仁、声がでかいです。黙ってください。」   俺が避けていたことを光一はサラリと簡単に口にした。   「急に出て来る君が悪い☆」   案の定、彰仁は騒ぎ立てる。 光一の両肩をバシバシ叩きながらそう言った。     それに光一は渋い顔をした。
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