1091人が本棚に入れています
本棚に追加
「あれ?何だっけ?」
彰仁はそう言うと脱力したのか腕をだらんと垂らし背中を丸めた。
そして、
「忘れた…。」
と彰仁が呟いた。
俺は彰仁の言動に溜め息をついた。
「本当に疲れる奴。」
「右に同じですね。」
一気に1日の疲れが出た俺がそう呟くと後ろから誰かの声が返ってきた。
振り返るとそこには塚本 光一(つかもと こういち)がいた。
「うわぁっ!!光一!びっくりするじゃんっ!バカ~…。」
急に出て来た光一に大声で驚く彰仁。
正直、五月蠅い。
「彰仁、声がでかいです。黙ってください。」
俺が避けていたことを光一はサラリと簡単に口にした。
「急に出て来る君が悪い☆」
案の定、彰仁は騒ぎ立てる。
光一の両肩をバシバシ叩きながらそう言った。
それに光一は渋い顔をした。
最初のコメントを投稿しよう!