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ニャァ~
了が飼ってる猫のハヤテが座ってるあたしの足にすがりついてきて鳴いた。
「……怒ってんの?」
了は遠慮気味に聞いてきた。
「………。」
あたしはただ黙ってジーッとボタンがなくなった了の学ランを睨んでいた。
「……ごめんって。」
そんなあたしに了は意味もなく謝る。
あたしはやっと重たい口を開いた。
「なんで負けるのよっ…!駄目ってなんで言わないのさ…!」
そうやって理不尽な言葉を並べた。
本当はね
判ってるんだ…
了は悪くない
あたしがわがままなだけだって
判ってるよ
判ってるけどね
なんか…
コレ見ると寂しくなって
なんか悔しくて…
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