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もちろん佳代は
2人がしてる事を知らない
むしろ止めたと思っている
ビニール袋とセックスの毎日
そんなある日の夜
「香・・・・
あんたシンナー吸ってるやろ?
将来あんたが
子供がほしくても
できん体になっても
お母さん知らんからな!!」
お母さんの涙を
初めて見た瞬間だった
タバコを吸ったり
血まみれで帰ってきたりしても
何も言わなかったお母さんが
初めて私に言うた言葉
それに・・・・
お父さんが死んだ日でさえ
平然としていたお母さんが
泣いている
声を出さずに洗い物しながら
肩を揺らし泣いている
『何て親不孝な
娘なんやろう?』
私はそう思った
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