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「さて……それじゃああんたらにはもう少し大人しくしてて貰おうか?」
放送の電源を切り、リーダーと呼ばれた男は持っていた銃を固まっている教師たちに向けた。
男の足下には二人の教師が転がっており、どちらも頭から血を流して既に息をしていなかった。
「も…!目的があると言ったな!?目的とはなんだ!!」
そう叫んだのは『長谷川 新造(はせがわ しんぞう)』といい、ここ代詠学園の校長だった。
長谷川の質問も最もだ。
男が視線を向けると長谷川はビクリと体を震わせるが、そんな長谷川を見て男男は小さく笑い銃を向けた。
「ひっ!?」
「簡単な事……俺たちは復讐する為に集まった。…それを果たしたいだけだ」
男の言葉にその場に居た殆んどが首を傾げた。
ここは何の変哲もない普通の学校。
なにかしら有名だとか、飛び抜けて優秀な部分があるなどと言った所はないごく普通の学校なのだ。
学校全体を巻き込む程の大掛かりな物なら男たちの復讐相手は恐らく国や政府など相手は強大なのだろう。
しかし、それならばもっと効果的な場所を狙う筈だ。
だがそれ以上の事は聞くなと男の目が言っている為に教師たちは誰一人口を開けず、男はそんな教師たちを見ながら胸ポケットから通信機器を取り出した。
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