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私は、家に着くなり自分の部屋に入り、ベットに倒れこんだ…
どうやって、家に帰ってきたのかまるで覚えていない。ただ、麗のことだけが頭の中にあって、胸が苦しくて、たまらなかった。
その時、携帯が鳴った。
麗からだった。
『…ヒカル…ちょっと、外に出て来れるか?外で待ってる…』
『分かった。今行くから…』
私は、上着を着ずマフラーだけをして、外に出た。
玄関先で麗が待っていた。
『よっ!寒いな。ちょっと話がしたくてさ』
私は、軽くうなずき、麗の後ろを歩いていた。
麗は、チラチラと私を見ながら、歩いていた。
『なぁ、海には言ったんだ。ヒカルにプロポーズするって…そしたら、あいつ分かってたみたいでさ、軽く笑って、殴ってきた。
それで、許してやるって…』
麗は、私の手を軽く引き、抱き締め、優しくキスをした。
涙が頬伝ったのが分かった。嬉しかった。ずっと、好きだったから、ずっと、思っていたから…
嬉しくて、幸せだった。
この時までは…
時間が止まってくれたら、この幸せな時間がずっと、続くと信じていた
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