突然

10/12
前へ
/13ページ
次へ
時がたつのは早く、文化祭も無事に終わり、来月に大会を控えた麗と海は、よりいっそう、気合いをいれて練習をしていた。 私は、ずっと、麗の側にいた。 『おっ!もうちょっとで終わるから、待っててくれ!一緒に帰ろうぜ』 稽古場から、軽く手をあげて言った。私は、軽く頷き終わるのを待った。 稽古が終わり、麗は、着替えて私のところへ駆け寄ってきた。 『お疲れ!大会来月だね』 『うん、大会見に来いよ!絶対優勝するからさ』 自信げに言った。 無邪気な子供みたいにきらきらした顔をして話す麗を私は、見ていた。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加