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私は、ロイの頭をなでてやった…
ロイは、気持ちよさそうな顔をし、眠った…
私もそれにつられうとうとと眠ってしまった。
『…きろ…。起きろ…、ヒカル…』
麗の声で私は、目を覚ました。
『あれ…麗なんでここにいるの?』
『はぁ~、お前なぁ…もう、いいや。それよりそのままだと風邪引くぞ!』
『あっうん、今ロイと寝てたんだ…それにしても、ロイ寝過ぎだな。ロイ!下に行くよ。ロイ?ねぇ、ロイ…
麗…!ロイが起きない…』
『えっ!嘘だろ。ロイ、行くぞ!どうしたんだ?』
麗がそっとロイに触れて、一瞬驚き、悲しげな顔で私を見た。
『麗?どうしたの?』
『ヒカル…ロイが…死んでる…』
低い悲しい声で、そういって下を向いた…
私は、その言葉が刃物のように私に突き刺さり、私は、その場に崩れ落ち何が起こったのか、頭の中が真っ白くなり、ただ涙を流していた。
『…おばさんに言ってくるから、お前は、ロイの側にいろ。いいな。ヒカル…』
私は、ロイの側に寄り添い、涙を流し、ロイの名前を呼び続けていた。
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