突然

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二人の顔を見て、にっこり笑いかけ、歩き始めた。 『よし、二人とも行くよ。』 私は、二人の腕を引き、学校へ着いた。 二人とは、クラスが同じで席も近かった。 お互い席につき、昨日見た、テレビの話や文化祭の話で盛り上がっていた。 『なぁ、今年の文化祭、二組は、喫茶店だってさ、四組は、出店だってよ。何かどれもパットしないよな…』 ため息をつきながら、海が言った。 うちのクラスだけ、何だか浮いてる感じがした。 『まぁ、俺たちのクラスは、クラブになってて、ナンバーワンを決める、イベントもあるしな』 麗がワクワクした顔で、言い出し、教室の扉が開き、先生が入ってきた。 『お~ぃ。お前ら席につけ~!授業始めるぞ』 みんなが席につき、授業が始まり、朝のざわめきはなくなり、教科書を読む先生の声だけが聞こえるだけだった。 私は、ふと窓の外を見た。 雪が降り始めていた。静かに、時が過ぎていく感じがした。 その時だった、私の席に、手紙が回ってきた。中身を見てみると、《鏡さんへ ずっと、あなたのことが好きでした。良かったら、僕と付き合ってください。 佐々木より》 私は、辺りを見渡した。 何?嫌がらせだろうか? いったいなんだろうか?その手紙を麗と海に回した。 授業が終わって、すぐに麗と海が私の席に駆け寄った。 『おぃ。なんだよ、あの手紙。佐々木ってあいつだよな。剣道部のちっちゃいやつだよな』 『だよな。おまえ、あいつになにしたんだ?』 見に覚えのない、私は、佐々木くんに何かしたんだろうか?だんだんに不安になってきた。 直接、本人に聞いてみることにした。 『放課後、佐々木くんに聞いてみるよ。あの手紙何って…』 『おぃ、大丈夫か?一人で…俺がついていこうか?』 『平気だよ。一人で大丈夫だよ』 少し不安だったが、一人で行くことにした。 時間がたち、放課後になった。 私は、佐々木くんのところに向かった。 『佐々木く~ん。待って、話があるんだけど、時間いい?』 私は、佐々木くんを呼び止め、あの手紙のことを聞き出すことにした。
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