508人が本棚に入れています
本棚に追加
僕の
身体は限界だった
こんな状態で
受験に
合格するか
不安だった
2005年1月15日(土曜)
『電話したい』
メールで言われた
僕は寿と電話をした
最初は普通の話
会話がなくなった時
寿が口を開いた
『三ヶ月でもう死ぬんだって』
死ぬ?
嘘だろ?
『治らないの?』
『植物状態になるか、ドナーを探すか、あ、ドナーは見つかってるけど向こうの親がねι』
植物状態―…‥
『選んで?』
選んでって…
僕は寿に
そんなのしか
出来ないんだ
涙が止まらない
どうしよ…
『大丈夫?何かあった?』
『何にもないよ…』
『植物状態なら今すぐなれるって医者に言われたよ』
どうして寿は
笑ってられるの?
僕は君に
生きてほしかった
植物状態に
なると連絡
連絡が取れない
僕は言った
『ドナーにして』
『わかった』
最初のコメントを投稿しよう!