僕らのすれ違い

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アラタ、カツヤのアパート- 「兄ちゃんお帰り。」 アラタは二人分の夕食を作りながら、帰ってきたカツヤに声をかけた。 「ただいまアラタ。」 カツヤは優しくそう言うと、アラタの頭を撫でた。 「今日はカレーだよ。」 嬉しそうなアラタ。 カツヤが大好きなのが表情から伺える。 「おっ。やったねっ。 風呂入ったら食べるね。」 カツヤも嬉しそう。 そう言うとすぐ風呂に入りに行った。 「「いただきます!!」」 二人は楽しそうにご飯を食べた。 「これでお父さんとお母さんがいたらな…。」 寂しく言うアラタ。 それを見て優しく撫でるカツヤ。 「大丈夫。俺がいるだろ?」 カツヤはアラタを見つめて言った。 「うん。そうだねっ。」 アラタは少し元気を取り戻した。 「学校はどうだった? 楽しく通えそうか?」 「…うん多分。 そう言えば、学校の理事長の息子が一緒のクラスなんだよ。 そいつ絡みがウザくてまじダルい。 バイなんだとか言ってきて。変なやつだよ。」 アラタは顔をしかめて言った。
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