僕らのすれ違い

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放課後- 「ノブヒコ…お前知ってんのか? 俺が転校して来た理由。」 朝から引っかかっていた事を聞いたアラタ。 あの切り返しはいかにも知っているかのような対応だった。 「ごめんっ。俺一応理事長の子だしっ。 案外世話焼きで有名だから、父さんが俺に言って来たんだよ。 1人知ってるだけでも案外楽だろ? 俺は、秘密は絶対守るから安心してなっ。 でも知ってるの黙ってたのはいけなかったな。ごめんな!!」 ノブヒコは潔く謝った。 「いや…こっちこそ気使ってくれてありがとう。 …1人知ってるとやっぱ楽かもな。」 初めて無垢なアラタの笑顔を見たノブヒコ。 思わずギュっと抱き締める。 「やべぇアラタ可愛い!!」 「お前はキメェ!!!!!///」 ノブヒコを引き剥がそうとするアラタ。 このやり取りは段々定番化してくるのであった…。
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