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「…深夜なのに、コンビニの店員さん女1人でやってるんですか?」
アラタは話を変えた。
「今ね、もう1人男の人いるんだけど。ずっとトイレにこもっちゃってて…。下痢みたいねっ。
って食べてる人の前でごめんなさぃっ♪」
「アハハっ。」
ハルカのあか抜けた言動に思わず笑ってしまったアラタ。
「あっ、やっと笑った♪
で?お名前は?」
ニコッとするハルカ。
「…俺は斎藤アラタです。
両親は二年前に二人とも亡くなりました。
今は兄と二人で暮らしてるんですけど…。
その兄が金は巻き上げるわ殴ってくるわでもぅどうしようもなくって…。
正直家帰りたくないんです。」
「なんだか大変ね…。
親戚の人とかは?連絡取ってるの?」
「うちの親駆け落ちで結婚しちゃったんで、ぶっちゃけ親戚とは絶縁状態でして…。」
一応虎次郎のことは伏せたアラタ。
「うーんそっか…。」
少し考えたハルカは何か閃いた。
「よしっ!じゃぁうちん家に来なよ!!」
「はぁ…。って、えぇ!!??///」
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