日常

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「来るのが遅いよ」 「うわ…。なんか、おまえのクールな対応にへこむ。おまえといい、レインといい、もっと友好的な対応が欲しい」 「そんなこと言われても、おれは警戒心が強いからな…。これでも慣れてきた方だよ?」 「そうか?」 「うん。ゼオンをからかって、反応を見るのが楽しくなってるから」 セイクリードは微笑んだ。 「そこかよ!?」 と、ゼオンは突っ込む。 確かに、友人と呼んで間違いないくらいに打ち解けてきている。会ったばかりのころは、戦闘能力は認めてくれたものの、愛想笑いすらしてくれなかったのだ。 「司祭(ファーザー)フランツは?」 「聖教会から何か連絡が来たらしくて、対応してるって」 「ふーん、何だろう」 司祭フランツは教会で育ったセイクリードにとっては養父だ。この教会の管理者で、悪魔や不死者の情報を持ってきてセイクリード達に浄化の依頼をしている。 七つあるという選ばれし武器(リンク)の適合者は、浄化を行う代わりにある程度の生活が保証されているので、今のところは依頼を拒絶した者はいない。もっとも、リンク適合者はリンクによって選ばれた者だから拒絶する者など現れないのだろうが。image=136607448.jpg
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