日常

6/8
前へ
/8ページ
次へ
翌日、教会の礼拝堂にセイクリード達は集まった。ついでに、リンク適合者ではないが、ゼオンもいる。 書類を持ったフランツ司祭が、まずはレインとセイクリードに労いの言葉をかける。 「レイン、セイクリード、昨日はお疲れ様でした。今回も良い働きだったみたいだね」 「えへ。わたし、がんばったもの」 満足気にうなずいたレインを見て、フランツ司祭は微笑んだ。そして、書類を眺めて、話しを切り出そうとする。 「実は、昨日、聖教会からリンク捜索の依頼が入りました」 「リンクの捜索?」 セイクリードが驚きの声をあげた。 「それは、適合者を探せということ?」 「いいえ。言葉のとおり、リンク自体を捜してください」 「ある場所は、わかってるの?」 ウィニフレッドが尋ねた。 「いいえ」 フランツ司祭が否定した。 「場所もわからないのに、捜しようがないじゃない。聖教会も無茶を言うわね」 ウィニフレッドはため息をついた。 そんなウィニフレッドを尻目に、セイクリードは持っている古びた斧に話し掛けた。 「セキュリス、リンクか適合者のどちからの覚醒も、ないの?」
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加