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翌日、教会の礼拝堂にセイクリード達は集まった。ついでに、リンク適合者ではないが、ゼオンもいる。
書類を持ったフランツ司祭が、まずはレインとセイクリードに労いの言葉をかける。
「レイン、セイクリード、昨日はお疲れ様でした。今回も良い働きだったみたいだね」
「えへ。わたし、がんばったもの」
満足気にうなずいたレインを見て、フランツ司祭は微笑んだ。そして、書類を眺めて、話しを切り出そうとする。
「実は、昨日、聖教会からリンク捜索の依頼が入りました」
「リンクの捜索?」
セイクリードが驚きの声をあげた。
「それは、適合者を探せということ?」
「いいえ。言葉のとおり、リンク自体を捜してください」
「ある場所は、わかってるの?」
ウィニフレッドが尋ねた。
「いいえ」
フランツ司祭が否定した。
「場所もわからないのに、捜しようがないじゃない。聖教会も無茶を言うわね」
ウィニフレッドはため息をついた。
そんなウィニフレッドを尻目に、セイクリードは持っている古びた斧に話し掛けた。
「セキュリス、リンクか適合者のどちからの覚醒も、ないの?」
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