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セイクリード達、リンク適合者の脳裏にぼんやりと、男の姿が浮かび上がる。武器であるリンクと適合者が、交流を取りやすいように現れる、イメージの存在だ。
「肯定。どちらも感じ取れない」
「残念」
ウィニフレッドが言った。
「ということは、この依頼の参加メンバーにあたしは必須と言うことね」
「そうだね。ウルフのイディスなら、感覚範囲を広げてレーダーっぽいことが出来るからね」
ウィニフレッドの武器イディスは体に融合されていて、腕などを変形させて攻撃するタイプなので、普段はあまり使いたがらない。
しかし、今回は武器として使うつもりではないので、進んで参加を申し出たようだ。
「一応、調べて欲しい地域だけは記載されてまして、フォレスレイク地方だそうです」
「ちょっと、遠い…?」
レインが心配そうに尋ねた。
「あー。そっか、レインは学校行きたいもんな」
リンクの声を聞けないので、大人しくしていたゼオンが会話に入ってきた。
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