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「―――もうちょっとで着くよ」
同級生の言葉に、ハッと私は我にかえりました。
「…ねぇ。本当にアイツ、……ここにいるの?」
「うん。もうちょっと行った先にね」
そこは、人気のない物静かな所でした。
「着いた。ここだよ」
「え……?」
私は、自分の目を疑いました。
私の瞳に映ったのは、―――お墓だったのです。
しかも、目の前にあるのはアナタの苗字が彫ってあるお墓……。
「まさか……!?」
私はとっさにお墓の横に彫ってある名前を見ました。
次の瞬間、私は息を飲み、言葉を失いました。
そこには、確かに、アナタの、名前が、彫って、あった、のです。
「平成1△年……3月○日……16歳―――永眠……?」
……詳しく同級生に聞くと、アナタは高校進学が決まった少し後に交通事故にあい、即死だったそうです。
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