ブルーローズの香水伝説

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ある国の王は、兵士に命令を出した。 「死者の世界へ通じる扉を探しだし、向こう岸へ渡りブルーローズを取って来い誰でもいいぞ?取って来たものには褒美をやろう!!金銀財宝、何でもやろう!」 そして、兵士達は王に逆らう事が出来ずに国を出て行ったが帰ってくる者は誰一人としていなかった。待てど暮らせど帰って来ない兵士達に腹を立て王は城下町の民に命令を出した。 「誰でもいい!この世の何処かにある死者の世界へ通じる扉を探し、ブルーローズを取ってくるのだ!ブルーローズを!金銀財宝、なんでもやろう!」 城下町の民から他の村に伝わり、賭けに敗けて借金をしてしまった人や食べるのに困った人は皆、最後の望みを王の言葉に賭けて出ていった。けれど、誰も帰って来る者はいなかった。
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