小さな少年の大きな旅

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此処は、貧しくても皆、一生懸命働いている小さな小さな名もない村。そんな村の端っこに少年は、姉と住んでいた。 「はぁーいつ読んでも面白いや」 この少年の名は、ジール フワフワな栗毛にクリクリした青色の目、見た目は女の子だが、れっきとした男の子だ。 「こら、また本を読んでる!読む前に水汲みか薪割りしてきてっていつも言ってるでしょ!!」 彼女の名は、クラエラ。 艶のある赤毛にアクアマリンのような青色の瞳をしている、か弱そうに見えるがとても働き者でしっかりした姉なのだ。 「はぁーい、行こう、リック」 相棒の小さなフクロウのリックを連れてバケツを持って不機嫌だ!と言いたげな顔をしながら川へ向かった。
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