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なんともやる気無くガウェインは言い、腰に巻いている小さめのポーチに応急薬と携帯食料を入れる。
「さってと。それじゃあ行くかね」
伸びをしながら天を仰ぎ、ガウェインは言った。
「まずはどこに行くんですか?」
ガウェインと同じ様にポーチに荷物を入れながらランスロットはそう聴いた。
「とりあえず、ここら辺を一周するよ。まずはここの感じを掴んで貰いたいからね」
そう答えながら竜車が去ったのとは真逆、巨木の幹に開いた小さなスペースを見る。
少し狭いが、通るだけなら楽に出来そうだ。
ガウェインは軽い駆け足でそちらへと進んで行く。
ランスロットも少し遅れてそれに続く。
頭上で悠々と鳥が鳴いた。
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