第一幕 来たれ、 新人狩人!

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  隙間を抜けると一気に視界が開き、一瞬だけ陽の光に目を焼かれる。 すぐに目がそれに慣れ、だんだん見える様になって来た。   まず遠くに広場が見えた。 竜車を引いていた草食竜、アプトノスが草を食んでいるのが遠目にもわかる。 さらに遠方には高い山があり、山頂付近から水が落ちていて、青い線に見える。   「キレイだろ?人の手が掛かって無い自然ってのはさ」 感嘆の息を漏らす前に、ガウェインが言った。   「はい。俺がいた村じゃこんなの見られなかったです」 ランスロットは感嘆の息の替わりに感想を言葉に変えた。   「そうかい。あたしもハンターになる前はこういう世界がある事も知らなかったからね」 昔を懐かしむ様にガウェインが言い、 「さて、それじゃあ行こうか」 そう言って歩き出した。 さっきとは逆に、ゆっくりと。     少し進むと下にアプトノスが三頭集まっているのが見えた。 ガウェインが人差し指を口の前に持って行き、静かにアプトノスに接近する。   群れの内の一匹がガウェインに気付き、川の対岸に逃げる。   それを無視し、急加速して別のアプトノスに肉薄する。 距離がほぼ一歩になった所で腰に手を回し、ハンマーの柄を握る。 そして右踵を地面に杭の様に刺し、右に回転しながら脇に構え、一息にアプトノスに叩き付ける。 赤熱した棘が皮を容易に貫通し、肉に突き刺さり、血がその傷口から溢れる。 打たれた衝撃でアプトノスは倒れ、起き上がろうとしてもがく。  
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