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「さて、先ずはあんたがどれくらいハンターについて知っているかを聞きたいんだけど……さっきあんたが持っていた物が何なのか判るかい?」
女性が真顔でそう言う。
「いや、とてつもなく重かったし、具体的には判らないけど……武器なのか?」
「殆どアタリだね。正確にはこれはハンマーと呼ばれる武器のタイプだよ」
その後、彼女は具体的にハンマーが何かを話してくれた。
超重量の塊を相手に叩き付けて攻撃する武器で、力を込めて叩き付ける事で通常よりも高威力の一撃を加える事も出来る。
だが難点として攻撃を受け止める為の盾が無く、回避するのと攻撃する時を分別しなければならない、高い判断力を必要とする武器なのだそうだ。
「で、あんたがどれくらい知ってるかは大体わかった」
そう言って女性は本棚から一冊の本を取り出し、渡した。
「これを読んで待ってておくれ。ちょっと用を済ませて来るからさ。えーと……」
言い終わった後、女性は少し困った顔をした。
そういえば、まだお互いに名前を言っていなかった。
「俺の名前、まだ言ってなかったですね。俺はランスロットっていいます」
その事に苦笑し、先に名乗った。
「ランスロットねぇ……あたしはガウェイン。よろしく」
口の中で何度か繰り返し、彼女も名乗った。
「んじゃ、ちょっち待ってて」
今度こそそう言って立ち上がり、家から出て行った。
とりあえず言われた通りに本を読み始めた。
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