小学校低学年

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そんなこんなで私の誤解が説け、東京の大学病院に行った… 私の病気、母の病気がどんな病気なのか、調べてもらうために… 行って、診察してもらった。父と母が話をしている間、お医者さんに『お絵書きして待ってて』と言われ、看護婦さんとお絵書きを始めた。看護婦さんは桃の絵を描いた。私はドレスを着た、お姫様を描いた… 親との話が終って、私がその絵をお医者さんに見せたら『なんで足がないの?』 『足は、お洋服がふわふわしてるから、中に隠れて見えないの…』とスカートを握り下を向いて答えた… 『あぁ、なるほどなぁ~あぁ、そっかぁ…すごいなぁ…』とすごい感慨深げな声をあげた… 『えっ?すごいの?』いきなり顔をあげた…たぶん、嬉しかったのだ… お医者さんが『この絵、僕にくれる?』 『うん、いいよ!』と満面の笑みだったに違いない… 近くに居た、看護婦さんに、『どこに飾ろうか…』と相談してる… なんだか、嬉しかった… 親は浮かない顔をしていたが、やはりわからないと言われてしまったのだろう。
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