日常

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「聖司!‥聖司!!早く起きないと、朝練に遅れるわよ!!」 「うーん‥」 いつものように 母親が階段の下から、二階にある俺の部屋に向かって叫んでいる。    ふと、時計に目をやると… …ゲ…6時だ。 「うぉい!何でもっと早く起こさねぇんだ、あのクソ妙子(たえこ)がぁぁ!!!」 妙子とは俺の母親の名前だ。そして、この女の性格の悪い事!きゃしゃな見た目とはうって変わって、その発言は時に暴力的で‥‥ まぁ、この言葉使いは俺に“遺伝”という形で受け継がれているのだが。 この女、言葉だけでは無く実際に暴力を振るうからたちが悪い。 何でも、武術の腕は凄腕らしく、俺が幼い頃から近所でも有名だったらしい。  「コラァ!バカ聖司!さっさと降りてこんかぁ!!」 「だぁー!わかっとるわ!」
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