‡ひぇんちゃん‡

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‡ひぇんちゃん‡

ひぇんちゃんはそこで大決心しました。 自分が持つこの石とアリシアを連れて逃げようと…   ひぇんちゃんはそれをアリシアに話すと、アリシアは頷きました。 ポケットに石をいれ落とさないようにし、 ひぇんちゃんはアリシアと走り出しました。 どこからか男達の声が聞こえる。 きっと殺し屋の声だ… ひぇんちゃんは思いました。     アリシアとひぇんちゃんはひたすら走り続けました。 何度 倒れ転ぼうとも…   やがて夜が明け、日の光りが空を突き抜けました。 二人はいつの間にか殺し屋を振り切っていたのです。 安心してへたりこむように座る二人は微かに笑いを漏らしました。   数分休むとひぇんちゃんが言い出しました。 「どこか村がないか探さないといけませんね」   アリシアはそれに賛成するとゆっくり歩き出しました。       何時間、森をあるいたのか… 二人は歩いているだけでも疲れてしまいました。 もぅ歩けない、そう思ったときでした。 一人の老婆が二人の目の前に現れたのです。
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