‡ひぇんちゃん童話‡

‡ひぇんちゃん‡

老婆は優しそうな顔で二人をみました。
そしてこう言ったのです。

「どうしたんだぃ？何故こんなところに？」

ひぇんちゃんは老婆が危害を加えない事を知ると今までの事を話して聞かせました。

「そいかいそうかい、では 二人がもっと安全に暮らせるようにしてあげよう」

老婆はそういうと細長い杖を取り出し、ひぇんちゃんの頭をコツンと軽く叩きました。
すると、ひぇんちゃんはたちまち人間の姿になったのです。

アリシアより少し背が高く、金髪の青年に生まれ変わりました。
そぅ、老婆は巷で噂の魔女だったのです。
魔女はニッコリ笑うと「その娘を守っておやり」と優しくいいました。

アリシアは生まれ変わったひぇんちゃんを頬を赤く染めながら見つめていました。

見る角度が代わったひぇんちゃんもアリシ
アを見つめました。

二人は魔女に御礼をいうと、森の中で住むようになりました。
そして、ずっと死ぬまで二人は幸せに暮らしたとさ…

✨おしまい✨