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「あなたの名前は?」
しゃべっても問いかけても何も言ってくれなかった
私から話しかけるのが辛くなったので少し黙ることにした
ガラガラっ
古びた馬車の音が虚しく響く
道中会話もなく時間はたんたんと過ぎていった
「俺の名前は…ありません。」
いきなり彼が言葉を発した
「そう…なら考えないとね」
今の笑顔は最悪だっただろう
引きつり口許がヒクヒクしていた
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