危篤

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慌ただしく朝の支度をしていると電話のベルが鳴る。   嫌な予感を抱えながら受話器を耳にあてる。   「姉ちゃん、オヤジが危篤や先生が家族呼んでやて」   正月に実家に帰った時に父を見舞った。   看護師をしている私には、父が長くない事は解っていた。
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