プロローグ

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結局の所彼女は ただの負けず嫌いだった  逃げ出す事が大嫌いだった  私は天才よ 将来はきっと伝説級の大魔法使いね だから虚勢を張り続けた 私だってやればできるんだから  常に自分にそう言い聞かせてきた 無能な彼女は下がる事を知らない 無謀な彼女は危ない橋しか渡らない 今こうして危機が迫ってきていても 笑顔でそれを受け入れる 結局の所彼女は ただの負けず嫌いだった 無能な彼女は今日も 向い風の中を進み続ける
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