最終章 兄弟

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振り向くと、武器を持ったケリィがいた。 ワタル 「お前!?」 ケリィ 「あ~安心しろ。ヘリは自動操縦だ。勝手に着陸する」 ワタル 「そんな話をしてるんじゃない!なんで…」 ケリィ 「ん?まぁ、俺は一回死んでるからな…生き残っても、待ってる家族もいねぇし…付き合ってやる。ほら、そんな銃だけじゃ…やれるモンもやれねぇぞ?」 ケリィは、ワタルにミサの使っていたサブマシンガンとナイフを渡した。 ワタル 「散々、人をバカだとか言っといて…お前も相当だぜ?」 ケリィ 「文句は後で聞くさ…行くぞ!これが…正真正銘、最後の戦いだ!」 ワタルの持ち物 戦闘用ナイフ ハンティングナイフ コルト・ウォーカー・モデル・リボルバー (残り6発) ウージー (サブマシンガン) 赤いカプセル リモコン爆弾 (残り3つ) ケリィの持ち物 タクティカルナイフ HK416 (マシンガン) 傷薬 トランシーバー×2 ケリィ 「おっと、これも持っとけ」 ケリィはワタルにトランシーバーを渡した。 二人は、屋上から三階へと下りる… 暗がりの中から、変わり果てたハラ タダシが現れた。 タダシ 「ワダルヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」 ワタル 「ガキの頃…俺が転んじまった時、手をさしのべてくれたよな?今度は…俺の番だ!」 ガガガガガガガガガガ! ダダダダダダダダダダ! 二人のマシンガンが、同時に火を噴いた!! しかし、弾丸は足止めにもならない!タダシの右腕が急激に伸び、ワタル達を襲う! なぎ払うような攻撃を、ワタル達はしゃがんでかわす! さらに、タダシは左肩についている奇妙な形の棘を飛ばしてきた! 棘は、壁に当たった瞬間弾け飛んで小さな棘となった! グサグサグサ! 棘は、ケリィの体に突き刺さる!棘の刺さった箇所が…急激に黒ずんでいく! ケリィ 「ドグマウイルスか!?こんなのが、外に出たら…大変な事になるぜ!」 ワタル 「このままじゃ、やられる…くらえ!!」 ワタルは爆弾を投げ、ケリィと共に廊下の曲がり角に飛び込んだ。 カチッ! ズドォオォン!! 爆発が、タダシの体を吹き飛ばす…
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