最終章 兄弟

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爆発が、タダシの体を吹き飛ばす… ケリィ 「やったか?」 煙の中から、鋭い爪が飛び出した! ワタル 「あっぶね!」 まるで弾丸のように発射された爪は、どうやら左手での攻撃のようである。 タダシ 「グロロロロロロロォ!」 タダシの表皮が、僅かに吹き飛んでいる…爆弾はほとんど効いていなかった! ワタル 「一先ず…」 ケリィ 「逃げるか?」 二人の意見は合致した。マシンガンを撃ちながら、退却する! ケリィ 「どうするよ?」 ワタル 「作戦がある!いいか…俺が囮に…」 ワタルはケリィに作戦を伝えた。 ケリィ 「なら、これを…」 二人は、二手に分かれて作戦を開始した! 二人を探し、彷徨うタダシの前に…ワタルが現れた! ワタル 「オッシャアァァァァァ!」 ガガガガガガガガガガガガガガガガ!! マシンガンをありったけぶち込む!! さらに、拳銃を撃ちながら逃げる! ズドン! ワタルの拳銃は威力が高い。タダシの頭を半分吹き飛ばした! が! タダシは腕を伸ばして攻撃してくる! ワタル 「かわせ…ない!」 ザクッ! ワタルの腹部を、爪が切り裂く! ピキィ… 爪にヒビが入った…ワタルは防刃チョッキを着ていた!(ショウが着ていた物を、ケリィが奪って着ていた) ワタルは、威嚇射撃しながら逃げる! そして…理科室へ逃げ込む! 床に爆弾をセットし、窓から身を乗り出す。 拳銃をしまい、ポケットから戦闘用ナイフを取り出した。 タダシ 「グロロロロロロロォ!」 壁を破壊し、タダシが理科室へ入ってきた! すぐさま、トランシーバーでケリィに連絡をする! ワタル 「OKか!?」 ケリィ 「OKだ!」 ワタルは窓からダイブし、壁にナイフを突き刺して宙ぶらりんになった。 ワタル 「兄貴…そこは、地獄の一丁目だぜ!」 カチッ! 再び、爆弾のスイッチを押す! スドォオン! 床が崩れ、タダシはどこかの教室へ落下した。 シュー…シュー… そこは、二階の家庭科室…そしてケリィによって元栓が開かれ、ガスが充満していた! ポイ… ワタルは、レナのジッポライターを爆弾で開いた穴に投げ込んだ。 ズゴォゴゴゴゴゴゴゴォ!! リモコン爆弾とは、比較にならないほどの爆発が起きた! タダシ 「グロロロロロロロォ!」 タダシの絶叫が、炎の中でこだました。
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