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アリィ
「みんな、久しぶり!」
アリィは、スシオの人工生命体研究所で助教授として働いていた。
白い部屋の中心には、沢山の写真が並んでいる。
アリィ
「第3ステージの舞台となった校舎には、沢山の監視カメラが仕掛けられていたわ。で、せっかくだから写真にしてみたの。ちなみに、グロいのは省かせて貰ったわ」
ケリィ
「色々あるな…」
テーブルの上に並べられた写真を見ていると、恐怖だけではなく…不思議な感情が溢れ出した。
少しお喋りをした後、一人、また一人と写真を持って帰宅する。
最後に部屋を出て行こうとするミサに、アリィは何枚かの写真を手渡した。
それは…ミサがワタルに赤いカプセルを口移ししている写真や、ワタルにお姫様抱っこされている写真だった。
ミサ
「こんなのも、撮られてたんですね」
アリィ
「まだ…彼の事は忘れられない?」
ミサ
「忘れませんよ…いずれ、誰かと恋に落ち…結婚して、お婆ちゃんになっても…忘れません」
彼女の笑顔は、少し寂しそうだったが…
その目は、しっかりと未来を見つめていた。
end
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