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レナ
「ゼリャアァァァァ!」
斬!
レナの大鎌が、タダシを斬り裂く!
しかし、それは立体映像…
レナ
「セコい真似を…」
立体映像のタダシが、一秒のズレもなく口を開く。
タダシ達
「「「「攻撃がこないと、拍子抜けしてしまうだろ?さぁ、お楽しみは…これからだ」」」」
パチンッと、指を鳴らす…部屋の所々にある排水口から黒タイツ・獣が湧いてでる。
黒タイツ・獣
「グワゼロォ!」
次々と襲いかかってくる黒タイツ・獣を、リーはライフルで撃ち抜きレナは大鎌で斬り裂く!
レナ
「埒があかない!」
リー
「本物を見つけださなくては…」
どこかで、見ているハズ…これはゲームだ。必ず、突破口がある!ハラ タダシは妙な所がフェアな男…本物は、必ず近くにいる!
その考えは、リーにとって確信に近い物だった。
リー
(木を隠すなら、森の中…ならば!)
リーは武器を持ち替えて、トリモチ銃を構えた。
ビチャ!ビチャビチャ!!
ありったけのトリモチを床に放つ。素早く動く黒タイツ・獣は、それを飛び越えて攻撃してくる!
リー
「すいませんが、黒タイツ・獣の迎撃をお願いします!」
レナ
「長くは持たないぞ!策があるなら、早めに決めろ!!」
斬!
襲いかかる黒タイツ・獣を真っ二つに斬り裂く!
黒タイツ・獣は、空中で灰となる…
灰は、タダシの立体映像をすり抜けていく。
リー
「この立体映像は、あらかじめ用意されていた物に過ぎない…恐怖を知らない黒タイツ・獣共は、次々と飛び込む姿勢を見せる!さっきから…一体だけ、まったく飛び込んでくる気配がない奴がいる!」
ズドン!
黒タイツ・獣
「!!」
リーの放った弾丸が、一体の黒タイツ・獣を撃ち抜いた!
倒れた黒タイツ・獣からは、赤い血が流れ…
その顔が裂け、タダシの顔が現れた。
リー
「やったぞ…ハラ タダシを、倒した!」
湧いて出てきた黒タイツ・獣は、レナが全て斬り裂いた。
部屋には、立体映像のタダシと黒タイツ・獣に化けていたタダシが床に倒れているだけとなった。
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