第十三章 衛星

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レナ 「ゼリャアァァァァ!」 斬! レナの大鎌が、タダシを斬り裂く! しかし、それは立体映像… レナ 「セコい真似を…」 立体映像のタダシが、一秒のズレもなく口を開く。 タダシ達 「「「「攻撃がこないと、拍子抜けしてしまうだろ?さぁ、お楽しみは…これからだ」」」」 パチンッと、指を鳴らす…部屋の所々にある排水口から黒タイツ・獣が湧いてでる。 黒タイツ・獣 「グワゼロォ!」 次々と襲いかかってくる黒タイツ・獣を、リーはライフルで撃ち抜きレナは大鎌で斬り裂く! レナ 「埒があかない!」 リー 「本物を見つけださなくては…」 どこかで、見ているハズ…これはゲームだ。必ず、突破口がある!ハラ タダシは妙な所がフェアな男…本物は、必ず近くにいる! その考えは、リーにとって確信に近い物だった。 リー (木を隠すなら、森の中…ならば!) リーは武器を持ち替えて、トリモチ銃を構えた。 ビチャ!ビチャビチャ!! ありったけのトリモチを床に放つ。素早く動く黒タイツ・獣は、それを飛び越えて攻撃してくる! リー 「すいませんが、黒タイツ・獣の迎撃をお願いします!」 レナ 「長くは持たないぞ!策があるなら、早めに決めろ!!」 斬! 襲いかかる黒タイツ・獣を真っ二つに斬り裂く! 黒タイツ・獣は、空中で灰となる… 灰は、タダシの立体映像をすり抜けていく。 リー 「この立体映像は、あらかじめ用意されていた物に過ぎない…恐怖を知らない黒タイツ・獣共は、次々と飛び込む姿勢を見せる!さっきから…一体だけ、まったく飛び込んでくる気配がない奴がいる!」 ズドン! 黒タイツ・獣 「!!」 リーの放った弾丸が、一体の黒タイツ・獣を撃ち抜いた! 倒れた黒タイツ・獣からは、赤い血が流れ… その顔が裂け、タダシの顔が現れた。 リー 「やったぞ…ハラ タダシを、倒した!」 湧いて出てきた黒タイツ・獣は、レナが全て斬り裂いた。 部屋には、立体映像のタダシと黒タイツ・獣に化けていたタダシが床に倒れているだけとなった。image=136487149.jpg
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