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復讐を誓う者
少年は赤い闇の中にいた。
赤く深い闇。
少年の心には憎しみと悲しみが渦巻いている。
『皆…死んじゃった――許さない…許さない!…絶対…絶対にヤツを殺す!』
――そして少年は考えた。
『もし――君――が不死身だったら…生きて…僕の傍にいてくれたかな…一緒に復讐しようって…言ってくれたかな…』
少年は目の前で事切れている者を見つめる。
――《不死身だったら》…?
少年は狂った。
あってはならぬ事を考えた。
『…もう動かない…町の人達も…君も。いつか絶対に、あの悪魔を殺してみせる!町の人達の仇をとってみせる!…その時は一緒に笑ってくれるよね?』
――君は――
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