『産婦人科の怪』

1/6
前へ
/419ページ
次へ

『産婦人科の怪』

二人目の子供を産んだ病院      かなり、ヤバかった。 家の近くだからと  簡単に決めてしまったのが      失敗だったのかな…。 病院は、それでなくても霊が  出やすいの知ってたはずなのに 個人でやっている産婦人科だから と、どこかで気を      抜いていたのかも…。 朝方、破水して慌てて病院へ 普通分娩と思いきや帝王切開!? 何か不都合があったのか… とりあえず指示に従うことにした 下半身麻酔する時   エビのように背中を      丸めるんだけど       なんか嫌な予感…💧 丸まり動かないようにと更に   看護士さんが押さえに入る。 (そんな子供でもあるまいし   こんなに押さえつけなくても       我慢できるのに。) 『脊椎に麻酔打つから 危ないので動かないようにね。』 (とっくに動けなくなってるだろ        早くすれよ💢) 『はい。』 チクッ!チューブシュッ💦 『ギャアーッ!!!』 麻酔薬が脊椎の中で   ブシュッ!と勢いよく       一気に入ってきた。 想像を絶する激痛が全身を襲い   私のカラダをエビ反らせた。 嫌な予感的中↓ 『いやー危ないなー動いたら  危険なんだよ💢針が折れる    とこだったじゃないか!』 『そうですよ動いちゃ駄目って   言ったじゃないですかっ!』 先生と看護士さんの        言葉に納得できず 『動くなって言う方が無理!💢  だって痛かったんですよ💢  ブシュッ!て勢いよく入って  来たんですよ💢スンゴク痛いの 当たり前じゃないですか!💢  これって医療ミスなんじゃない ですか?💢脊椎麻酔って勢いつ けて打つもんなんですか!?💢』 と負けずに言い返した。 手術室はシーンと静まり返ってた 『まぁ、落ち着いて。       手術始めますよ。』 私、無言で苛立ったまま         手術を受けた。 お腹を開けて間もなく 『フンギャー。』 新しい命の声が聞こえた。 我が子と初めての対面したら  さっきの嫌なことは一変に       吹き飛んでいった。 生きてる人間も      時には怖いものです。
/419ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14134人が本棚に入れています
本棚に追加