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「アーシュレイ、君は軍人ではないし、ここは軍部でもない。私の自宅の個室だ。中将などと呼ばなくても大丈夫だ。」
そう前置きをして続ける。
「…実はな、その二つの指輪が実在するかもしれんのだよ。
いや、私もこんな話はただの伝説だと思っていたのだが、最近少し状況が変わったのだ。」
唐突の不思議な話に、正直アーシュレイは少し戸惑ったが、口を挟まず黙って話を聞き続けた。
「私の古い友人なのだが、こいつが、まあ俗にいう変人なんだが、奴は妖精の声を聞けるというのだ。
妖精なんぞ信じられんだろうが、今のこの戦争も奴は予言していた。妖精でなくとも何かしらの力があるのは間違いないだろう。」
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