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「…この戦争により人々は疲弊し、ひどく貧困している。人だけじゃない。森は焼かれ、自然にも取り返しの付かない傷痕を残してしまった。
伝説でしか聞いたことのない二つの指輪だが、もしそんなものが存在するというのなら私は、その指輪を使ってでもこの世界をなんとかしたいのだよ。」
ラスター中将はいつの間にかアーシュレイの方を、またその鋭い眼光で見据えていた。
アーシュレイはその視線をしっかりと受け止め、話す。
「仕事とはその指輪を取ってくる事ですね。
…その指輪とは、二つのうちどちらの指輪なのですか?」
最初こそ少し戸惑ったアーシュレイだったが、今はラスター中将の真剣な眼差しで、そんな事はどうでもよくなっていた。
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