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「は…なんやいきなり?
あたしそんなん聞いてないんやけど」
「そんなの当たり前やん。今初めて今言ったんやもん」
悪びれる様子もなく可愛らしく首を傾けながら言う母を目の前に、
拳を震わす金髪の少女。
大塚 眞宥(まひろ)は
「~…っ!何言っとんじゃ!!ゴラァ!!」
近所迷惑にも関わらず、朝っぱらから大声を上げた。
「ざけんなや!」
「いやや~そんなことで怒らんといて」
「普通怒るとこやろうがっ!!」
ぎゃあぎゃあと休日の朝から大塚家は騒がしい。
するとスリッパで階段を下りるような音が聞こえ、誰かが二階から下りて来た。
「うるさいよ、眞宥」
下りてきたのは眞宥の父
大塚 祐恭(ひろゆき)だ。
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