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―そんなバタバタがあった
次の日早朝5:00
「なぁ、お母」
「何~?」
「ホンマに今日から行くんか?
新しい学校…」
「そやで。可愛いやろ?」
眞樹は制服を指さした。
(…まぁ、可愛いけど)
紺のブレザーに青のリボン。Yシャツも薄いブルー。
青を基調としたその制服は一般的な制服よりも高級感がある。
正直になかなか可愛い制服だとは思うが今はそんな事より。
「今日引っ越しやて?
あたし手伝うわ。だから学校休む」
眞宥は今日無性に学校へ行きたくなかった。
(…サボリてぇ)
サボり癖があるわけではないが正直学校に行きたい気分ではない。
「そんな事言ったってな。あっちの学校の理事長さんに"今日から行かせます"言うたし」
眞樹はうーんと唸り腕を組んだが、すぐに
「引っ越しはお母とお父でやっとくから、アンタは学校行ってきー!」
眞樹はのスクールバックを掴んで眞宥に押し付けよように渡す。
「マジで行くんか…」
「四の五の言わない!この紙に学校の住所かいてあるからな。ホレ、電車代」
と手に電車代と紙を握らせた。
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