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「それは父上、彼女の趣味です。」
保名は唖然とした。
それからこれ以上の深追いはかえって危険だと思い部屋を出る。
いや、出ようと思った。
だがその前に廊下にちょこんと座る二人の女童に気付く。
「そなたは誰じゃ?」
「だぁれだれ?」
女童達が尋ねる。
少しつり目気味で美しい面立ちの童とぱちりと開いた目が愛らしい童。
その女童達を見るや否や、今日の朝の惨劇はこのことの序章であったのかと思考を巡らせる。
しかし、なぜこの子らはここにいるのだろうか。
保名にはさっぱり分からない。
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