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「父上様、おはようございます。良くお目覚めですか?」
そう言ってひょっこり顔を出した青年こそが父親の元へ式神をけしかけた張本人。
安倍晴明。
「良いも何もないだろう!式神に父親を襲わせるとは何事だッ!」
ムスリと言い放つ彼の顔はまるでだだをこねる子供。
せっかくのきれいな顔立ちもなんだか勿体ない。
そんな父親の表情をみて晴明はニコリと笑う。
「私は襲えとは一言も言ってませんよ?」
「なれば、どうしてこの保名を襲ったのだ?」
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