転校生

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何度目の感覚だろう。初めは上手くやっていけるか不安だった。 毎朝きちんと起きられるか。授業にはついていけるか。先生は怖くないか。 なんて事を思ってた。   でもそんな事よりもっと大切で、だけど考えると怖いことがあった。     『友達…出きるかな』     そんな事?って思うでしょ。でもね、私にとっては重要だったの。だって周りに誰もいなくて、いつも一人ぼっちでいるのは寂しいんだよ。   辛いときも、悲しいときも、困った時も。   私の周りには誰もいない。   みんな口をそろえてこう言うの。 『あいつには近づくな』って。   今じゃ昔が懐かしい。一人でいることを怖いと思ってた自分が可愛い。 だって今はそんなこと思わなくなったんだから。   寂しいとか、怖いとか…そう思うのは周りにいたものが無くなるから。だったら最初からそんなもの         イラナイ   そう。いらないんだよ、私には。
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