第弐章━━出発━━

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「…ふぅ、隠しても仕方ないか…。お前、壬生浪士組の山崎丞って奴知ってるか??」 加夜が反応したのに気付いた高杉と稔麿は顔を見合わせ頷いた。 「知ってるが丞がどうした?」 丞とは、幼い頃加夜と仲良くしていた男の子だった。 「そいつと繋がりがあるお前に恐れたのさ。」 「何故恐れる?」 稔麿はため息をついた。 「だから、君自分の実力知ってる?」 「あぁ。お前達に負ける気はしない。」 稔麿と高杉はお互い肩を持ち合い、涙を流していた。 「それがどうした?」 軽く流された二人は軽く傷つきながら話し始めた。 「ま、簡単に言うとお前が山崎丞と繋がり、壬生浪士組に入隊するとだな…つまりわ「つまり壬生浪士組は更に強くなり、俺たちはつぶされる♪」 高杉が話しているのを稔麿が遮った。 「なるほど。私はそんなに重要な存在か。・・・安心しろ。私はいつ殺されても構わんし、壬生浪士組には仇がいる。自分から入ろうとはせん。」 「・・・そうかぁ♪そいつはおれらにとって好都合だよなぁ???高杉ィィ♪」
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