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『おかーさん~!こーえん、いってくるね~』
「あら今日も行くの?最近公園によく行くわね~」
『うん!いってきま~す』
あっいた!!
『あおちゃ~ん!遊ぼー』
「あっ!ゆうくんだ!! いいよ、あそぼ~」
ぼくたちは
砂場であそんでいる。
あおちゃんはいつも
いちごのあめを
舐めている。
「ゆうくん~あめいる~?」
そしてあおちゃんは
いつもぼくにあめをくれる。
『うん!ありがとお』
砂場でやまをつくっていると
あおちゃんが言ってきた。
「ね~ゆうくん」
『なぁに?』
「私たちおとなになったらケッコンしよう!」
『ケッコン?なにそれ~?』
「ケッコンっていうのはね好きなひとどうしがずっと一緒にいることだよ~!わたしゆうくんのこと好きだもん!」
『そっかあ~ならケッコンする!ぼくもあおちゃんのこと大好きだもん』
「うん!約束だよ~!指きりしよ~!!」
『うん!』
《指切りげんまんうそついたらはりせんぼんの~ます!ゆびきった!》
ーーーピッ ピッ ピッ ピッ ガチャ…ーー
俺はいつものように目覚ましを止めた。
どうやら今日もみていたらしい
あの時の夢を…。
俺は幼い頃に、よく家の近くの公園に遊びに行っていた。
その公園には毎回と言っていいほど、俺が《あおちゃん》と呼んでいた女の子がいた…。
だけどその女の子は
いつの間にか公園には
来なくなっていた。
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