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駅を降りて、5分くらいの自宅に着くまで、ちいは俺の腕を離さなかった
中に入ると、彼女は珍しい物を見るような目で辺りを見回した
な、なんだよ、フィギュアがあっちゃ駄目かよ…
「ちい、好きに遊んでいいからな」
まぁ、まだ精神は不安定なんだ優しくしてあげないとな…
ちいは何も言わず、テーブルの前に正座している
「見ず知らずの男の家で緊張してるのか?
自分の家のようにしていいんだからな」
『あ、ありがとう…』
ちいは作った笑顔を見せて、そのまま正座していた
…夕飯、何にしよう
冷蔵庫を覗くと
玉ねぎ
人参
ジャガイモ
肉
あまりにもベタ過ぎて笑っちゃうよ、全く作者はどんだけ馬鹿なんだ?
「ちい、夕飯カレーでいい?」
『カレー…好き…』
ほんの少し嬉しそうに言った
あ、カレー粉が無い…
「ちょっと、スーパーでカレー粉買ってくるからお留守番しててくれる?」
今度は何も言わず、ただ首を縦に振った
玄関に立ち家を出ようとすると
『いってらっしゃい…ゆう』
ちいがモジモジしながら立っていた
うはっ!か、可愛い♪
って俺ってロリコンだったけ…?
「んじゃ、いってきます」
俺は満面の笑みでそう言い、ちいの頭を撫でて家を出た
…はぁ、これからどうしたらいいんだろ
その時、頭上から真っ白な光がさし何かが舞い降りて来た
神様「少年よ、大志を抱け」
えっと突っ込みたい所が沢山ありまして…
いや幻覚だ!
きっと疲れてるんだよ俺…
「神様、人の名言をパクらないでください、それに自分は青年です」
神様「ん、あー失敬わしも忙しいだから手短にいくぞ」
な、なんだ~!?
この人…神って奴か?
神様「君の直感は冴えている、だから直感で突き進むのじゃ!」
おおい!神様白目向いてるよ!
…もしかしてふざけてる?
神様「あと少女の事だが…まぁなんとかなる」
「か、神様!そこが一番重要じゃないですか、詳しく教えて下さいよ!」
神様は面倒くさそうに頭をかきむしりながら一言
神様「あ゛ー?君スーパーで悩むよ」
そう言って、颯爽と去って行った
俺は気が付くとスーパーの前にいた
何だったんだ?
中に入り、カレー粉を探した
「カレー粉、カレー粉あーあったあった」
駆け寄ってみると
神様…なるほどね…
神様ぁ~もっと違うこと教えてよぉ~
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