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  「マサル。」 『おぅ!大地。』   親友の大地がごみ箱片手にオレに寄ってきた。   ってごみ箱!?   『何…してんの?』 「え?掃除。」   大地は平然として言う。   『今日に限って…。』 「なんか捨ててこいって言われたし。」 『誰に?』 「うぇっ!?!」   大地が奇声を発す。 かなり焦ってるかんじ。   …何? 誰?って聞いただけじゃん…。     「ごめん。まぁ、言われたから。んじゃ。」   大地は苦笑いで階段を下りて行った。   なんかありそー…。   大地。 オレの親友、山岡大地(ヤマオカ タイチ)。 男のオレから見ても、かっこいい。 顔も、そうなんだけど。 いつもクールで、無駄なことをあんまり言わない。 ただ、オレよりガラ悪い。 金髪に近いくらいの、かなり明るい髪。 あんまりしないけど、喧嘩も強くて、運動神経も良いし。 一応バスケ部じゃなかったっけ? 中一の時から仲良し。 大地から話し掛けてきてくれて。 オレがこんなふうなのも。 大地の影響が大きい。       .
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