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「アニぃ~。起きなよぉ~。もう10時だよ?」
理奈がオレの部屋の前でノックを連発しながら言う。
『今日は行かねーよ!』
オレはドアに向かっておもいっきり叫んで、布団に潜り込んだ。
理奈は何で居るんだよ!
アイツも学校あるだろ…。
んな事はどーでも良いんだけど…。
行きたくねー。
由衣と会いたくねー。
怠い…。
オレは携帯に手を伸ばす。
黒い携帯。
栞里と同じ機種だった。
栞里の携帯…。
ミニーちゃんのストラップが一個ついてただけの、シンプルな携帯だった。
オレのも、何にもついてなくて、シンプル。
オレは携帯をゆっくり開く。
10時02分。
こんくらいの時間は…いつもだとやっと学校につくくらいか…。
メール…しよ。
栞里に。
…何となく。
したくなった。
初メール…。
【ダルイです。今、何やってんの?】
オレは長いメールが苦手。
適当に二行くらいで送信。
一応顔文字とか絵文字はつける。
…あ。
すぐに返信が来た!
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