twelve

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「アニぃ~。起きなよぉ~。もう10時だよ?」 理奈がオレの部屋の前でノックを連発しながら言う。 『今日は行かねーよ!』 オレはドアに向かっておもいっきり叫んで、布団に潜り込んだ。 理奈は何で居るんだよ! アイツも学校あるだろ…。 んな事はどーでも良いんだけど…。 行きたくねー。 由衣と会いたくねー。 怠い…。 オレは携帯に手を伸ばす。 黒い携帯。 栞里と同じ機種だった。 栞里の携帯…。 ミニーちゃんのストラップが一個ついてただけの、シンプルな携帯だった。 オレのも、何にもついてなくて、シンプル。 オレは携帯をゆっくり開く。 10時02分。 こんくらいの時間は…いつもだとやっと学校につくくらいか…。 メール…しよ。 栞里に。 …何となく。 したくなった。 初メール…。 【ダルイです。今、何やってんの?】 オレは長いメールが苦手。 適当に二行くらいで送信。 一応顔文字とか絵文字はつける。 …あ。 すぐに返信が来た! .
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