twelve

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【誰?】 はぁ!? ガーン。 誰?って…。 アド登録したハズじゃん! もしかして削除された? 【マサルです(;_;)】 送信。 何で誰だかわかんねーんだよ…。 オレは携帯を開けたまま置く。 ふと一本の髪が目につく。 明らかにオレのじゃない、長い髪。 茶色とか、黒とか。 染まってるとこは茶色いし、黒いとこは黒い。 これは…。 由衣の髪だ…。 オレのベッドで寝てた時のだ…。 もう、この部屋に由衣が入ることは多分ない。 勝手に片付けられることもない。 ホッとしたい。 なのに。 なんか心の中はスッキリしない。 オレはその髪をつまんで。 ごみ箱に捨てる。 バイバイ。 オレの初彼女。 そのとき。 携帯が鳴った。 『おっ、栞里。』 思わず呟いてしまう。 そして、急いでメールを開く。 【ごめん。マサだったの。《自分》て表示されてたからわかんなかったよ。赤外線するなら自分の名前、ちゃんとしといて。でもメールありがと。今、数学。そうだ、由衣ちゃんとなんかあったの?】 .
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