first

twelve

自分の名前…？
あっ…そうか、オレ自分のデータの名前(自分)て入れてたから、赤外線したときそのまま栞里が登録したのか…。
ちゃんと《安東マサル》って入れといたら良かったんだ…。
恥ずかしー。
…？
由衣となんかあったって…なんで分かるんだろ？

【昨日別れたよ。】

あえて赤外線のことには触れずに送信。

何言われるのかな？

オレはいつの間にかバッチリ布団から出てた。
ベッドに腰かけて返事を待つ。
なんかそわそわする。

学校…行こうかな？
何となく。
そう思えてきた。

【そう。今日来ないの(･ω･`)】

ありゃ？

栞里からの返信は、かなりあっけなかった。

…そう。
そう？
そうって何？
興味なさそうな…。
やっぱどーでも良いって事かよ！？
でも、可愛い絵文字付いてるから許す！

やっぱ行こう。
大地達にも、別れた事言いたいし。
栞里にも会いたいし。
………！？
何て！？
オレ、栞里に会いたい！？
いやいや…。
でも…。
そうかも。
会いたいかも…今は。

オレは急いで着替えて、家を出た。

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